下着の専門知識を持ち、人それぞれの胸のサイズやタイプに合った下着のアドバイスを提供してくれるのが下着フィッター。でも、残念なことにフィッターとしての腕前は販売店によって玉石混交。道を究めた神の手を持つフィッターから、先週働き始めたばかりのアルバイト店員までピンキリです。
本当に信頼できるプロのフィッターは売り上げのみを追いかける販売員とは違います。良いフィッターさんを見分けるために役立つブラ選びの基礎知識を下記にご紹介します。
やはりフィッティング経験に勝るものはなし。ベテランフィッターを見つけよう
ワコールのような大手下着メーカーでは店舗スタッフの教育もかなり行き届いているようですが、それでもフィッティングの腕に当たりはずれがないとはいいきれません。フィッターは経験の数や知識の量で、技術に大きな差が出る仕事なのです。
赤の他人に自分の胸やお尻のサイズを測ってもらったり、脂肪をぐいぐいと寄せたり上げたりしてもらう訳ですから、下着のフィッターさんは信頼できる印象が不可欠です。ちょっと知識が怪しければ警戒心すら覚えてしまいますよね。
フィッターの腕が磨かれるのはやはり経験。どれだけ多くの女性の身体に触れ、フィッティングを行ってきたかで技術力も見立て力も変わってきます。
フィッティングの依頼をしているにもかかわらず、チラ見しただけで適当に商品を進めて来るようなスタッフはプロフェッショナルとは言えません。見るだけでわかる神の目を持つ人なら別ですが、フィッティングを軽んじる下着フィッターなど言語道断。
本当のプロならば、きちんと顧客の悩みや希望をヒアリングしつつ正確なボディサイズを知るための採寸をし、身体つきやバストタイプなど総合的な判断の元、それぞれの顧客に合った商品を見立てるはず。自分の技術でお客さんの喜ぶ顔を見ることに、仕事の醍醐味を感じているはずです。
舌先三寸に乗らないために、ブラチェックの基礎知識を身につけよう
裸に近い姿を他人に見せてしまうためか、販売主体のセールストークに乗せられて「なぜか合わないブラを買って帰ってしまった」という話もよく聞きます。そんな残念な買い物をしてしまわないためにも、目の前のフィッターさんが信頼できるかどうか判断するために、自分でも少し下着選びの知識をつけておくといいかもしれません。
たとえば、下記のような点はサイズやタイプが合わないブラの典型です。
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アンダーバストのバンドが部分が食い込んで、背中に段ができる
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ブラのカップ上辺にバストが食い込んだり、逆にカップがバストから浮いている
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カップの中心部分がフィットせずに浮いている
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ワイヤーが身体に食い込んだり、皮膚がすれたりして不快
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ストラップが肩から落ちたり、逆に肩に食い込んだりしている
他にもチェックポイントは数々ありますが、まずはこの5点を犯すブラジャーを勧めるような店舗スタッフは、残念ながらプロの下着フィッターとして信頼できそうにありません。どんなに感じよくブラを勧められても、雰囲気に流されて衝動買いをしないように気をつけましょうね。
「なかなか良いフィッターさんに巡り合わない」とがっかりしている人は、もうこの際、自分で採寸とフィッティングの腕を磨いてみてはいかがでしょう。
何白人、何千人とフィッティングをするプロのフィッターになるにはそれなりの経験が必要ですが、自分の身体のみならば、きちんと知識を身に付ければ正しいフィッティングができるはずです。ブラの採寸は「プロのフィッター直伝! バストサイズを自分で正しく測る方法」へ、ブラのつけ方は「いきなり2カップアップもあり!プロ並みの技術でブラを着ける方法」をぜひご参考くださいね!