セクシーの象徴だった自慢のバストも更年期に差し掛かったら一気に老け見えの要注意ポイントに変わってしまう…。40代の前半まではなんとかグラマーを保っていても、更年期以降は一気にバストが不良債権化しがちです。
エイジングの影響で胸が垂れてくるのは自然なこと。でも、小ぶりな胸が垂れるのと大きなバストが垂れるのでは、身体に与えるインパクトが違います。グラマーさんの胸が垂れるとより老けて見えるという事実をまず受け止めましょう。その老け見えを何とかうまく解消してくれ、自然なバストを作るためのブラの活用について一緒に模索してみましょう!
40代、50代、60代の若見えは
垂れ胸&老け胸対策が必須
理想のバストの位置は、腕をまっすぐと下へ垂らした際に、肩から肘のちょうど中間点あたりにバストトップが来ること。若い頃のパーンと張った胸はうずたかく前にせり出していたものですが、年齢とともに胸の高さはだんだんと低くなり、下へ下へとバストトップが移動してきます。大きな胸の持ち主ならば、バストトップが肘の近くまで下がってくることもあるのです。その後60代、70代とバストトップは下がり続け、ついにはしょぼんと下を向いたヘチマのような胸になってしまいます。
参照:『老けて見えるのは胸のせい? バストを美しく見せる鉄板ポジションで若返り』
そのヘチマ胸。人より老けて見える原因になるだけでなく、何を着ても似合わないもっさり体型にも見えてしまいます。胸が理想的な位置をキープしていると、元気そうな溌溂としたイメージになりますが、バストトップが下がるだけで、どこか野暮ったい印象になってしまいます。若い頃は何よりのアクセサリーだったバストが美の邪魔をしてしまうのです。
「最近、なんだか服がしっくりきまらない」という場合、もしかするとバストトップの位置に問題があるのかもしれません! ウエストの少し上あたりにバストがあると、もったと太って見えてしまいます。なるべく胸が目立たない服、体型を隠す服を選びがちになっていませんか? また、そんな自分のスタイルに自信を持てず、つい胸を隠すように背中を丸めた姿勢になっていませんか?
大きな垂れ胸が原因で、老けを促進する猫背を招く。そして、姿勢の悪さが原因で代謝の悪化を招く。大きな胸の持ち主は、この悪循環で中年太りに陥りやすいのです!
姿勢が悪いと肩凝りや腰痛の原因にもなり、正真正銘の老けた身体になってしまいかねません。そんな悲しいエイジングを放置するわけにはいきません。まず、その大きな胸をあげよ、そして胸を張って堂々と姿勢を正すのが吉。どうせ年をとるなら美しく、楽しく、大きな胸のエイジングを楽しみましょう。
垂れ胸にはブラで対抗。
長時間つけても気にならない着心地のよさが決め手
そこで、重要な事実をここで共有しておきましょう。
一度、垂れてしまった胸はもう元には戻りません。
はい。寄せてあげて、胸を若々しく見せる下着はあっても、「ブラを付け続けたら、いつの間にか胸が昔のように上がっちゃった」というようなミラクルな下着はありません。もし、そうした効果効能を謳ている下着があれば、「嘘」だと考えたほうがよいでしょう。それらしい体験談を広告に掲載して煽ってくる商品は、たいがいは大人の女性が手を出すレベルの質の高い商品ではありません。
胸が垂れてしまうということは、バストを支えていたクーパー靱帯が伸びてしまっているということ。伸びた胸を元に戻す方法は、現時点ではおそらく外科的な力のみでしょう。
でも、本物のバストは自力でアップできなくても、きちんと身体に合ったブラジャーを付けさえすれば、服の上からはちゃんとバストがアップしたように見えます。少なくとも洋服を着た時の見た目の美しさはぐんと上がります。なので、胸を隠すように歩いていた猫背の悪姿勢が、堂々と胸を張った溌溂スタイルに変わることで、イメージが全く変わります。
なにも、若い時のようにギンギンに胸を吊り上げる必要はないのです。年齢に合った自然な高さまで胸をスッと持ち上げて、そのままキープしてくれるブラ。願わくば身体に食い込むことも、苦しい思いもすることのない、楽な着け心地のブラであれば申し分ありません。
そのためには、ブラを見かけで選んじゃダメ。胸の形を整えてくれる補整ブラはたくさんありますがあ、ブラそれぞれに見合った年齢層というものがあるのです。40代以降の身体に合ったブラ、50代以降の身体に合ったブラなど、それぞれのステージに合わせた無理のないブラを選ぶことがもっとも大切。自分の身体の声にもっと耳を傾けましょう。無理は続きませんから、下着選びの際は、若い子向けのブラではなく、自分の年齢に相応しい大人のブラを選びましょう。